【検証】2021年11月4日のイギリスBOE金融政策委員会(MPC)での1億3000万弱の損切を振り返る

遡る事、2021年11月4日、2021年10月後半から保有していたポンド円とユーロ円のポジションを損切りすることになりました。損切り額は1億3000万弱。この日の決済損益は1億2000万弱でした。

大きな損切り、損失になりましたが、実は1か月を通して、5000万円クラスの損切りは1度ぐらいはしますし、1億クラスの損切りも2か月か3か月に1度は経験しています。

FXトレードを始めてから、割と早いうちに資産を築くことが出来て、割と早い内に大きな強制ロスカットを経験しました。当時はいつか戻ると思い、耐えてしまい、大きく資産を減らしてしまいました。

その時の経験がいきていて、今も10~20%ぐらいの大きな損切りを決断することはありますが、50%を

越えるような致命的な損失を出すようなことはなくなりました。

保有しているポジションの方向性が間違っていると判断したときに必ず、損切るようにしています。

今回の記事では直近で一番大きな損切となったトレードを振り返ってみて、今回の経緯や過去の経験談も合わせて、書いてみたいと思います。

損切り前の相場の背景とポジション動向

冒頭にある通り、今回の損切りになったポジションは2021年10月後半から持っていたポジションでした。私のトレードは基本デイトレードですが、方向性に間違いなければ、スイングで数日から数週間ポジションを保有することもあります。

相場背景としてはインフレ傾向、良好な経済指標から米英は利上げ期待で10月中旬までリスクオン的な相場環境でポンドは上昇基調、大きな節目である156.5(ポンド円)も抜けたので、160も視野に入る状況でした。その流れに乗ろうと、押し目を狙っていて、平均建値157.446でポンド円のロングポジションを保有しました。

実際にユーロ以外は全般的に円に対して強く、新値抜きから上昇余地を考えると押し目も浅いと考えて、浅い押し目でポンド円をエントリーしました。

エントリー当時の相場の予想は11月4日のMPCまでにジリジリ上げて、MPCの良い結果から材料出尽くしで利確が出ると予想していました。

ここでいう良い結果とは、利上げもしくは利上げ推進の委員が増える結果のことで、結果が出るまでは基本ロングポジションを持っていれば、間違いないだろうと思っていました。

なので、最悪の最悪、11月4日のMPCまではロングポジションを保有してても良いかなとも思っていました。ただ、11月4日までには決済するタイミングは来るだろうと思っていて、11月4日前には利確できるだろうと思っていました。

予想に反して、相場はジリジリ下げていきました。下げる中で、イギリスポンドと似た値動きをするユーロ円も追加でロングポジションを持ちました。

ユーロ円を保有した理由として、本当はポンドを途中で難平できれば、理想でしたが、私がメインで利用しているGMOクリック証券では最大枚数がポンド円だと3,000万通貨までとなる為、

このポンド円の方向性には自信を持っていた為、GMOクリック証券では4,000万通貨までポジション保有ができるため、イギリスポンドと似た動きをするユーロ円1,000万通貨をロングしました。

ユーロ円の買いを入れた後もジリジリ下げる展開で、利確するタイミングはないままでしたが、まだまだ調整の範囲で、調整後の上昇を予想していました。

損切りに至る経緯とタイミング

ポンドとユーロのポジションを建ててからもジリジリと下げていき、利確のタイミングはなく、終に最悪の最悪と思っていた11月4日を迎えることになりました。

この時まで損切しなかった理由として、方向性に間違いがないと思っていたからにはなりますが、私の場合、損切りするときに一番損切りしにくいというか、難しいと思っている値動きがこういったジリジリと値が動くときになります。

一気に値が動くときであれば、戻したところで損切やドテンはしやすいのですが、ジリジリとした値動きだと、戻しも限定的なので、損切タイミングが計れず、一気に動くタイミングを待ってしまい、ズルズルとポジションを引っ張ってしまい、損失許容範囲の節目を明確に抜けた位置の一番大きな損切りになってしまうことが多いです。

私の損切り手法は、何パーセントで損切り、何円の損失額で損切りといった明確なルールを決めている訳でなく、大きな節目を明確に抜けて、方向性が間違っていたと判断したときに損切りやドテンをするようにしています。

なので、節目が離れるタイミングのエントリーだと損切りする金額が増えることになるので、なるべく損切りが深くならないエントリーポイントになるように心がけています。

ただ、今回は新値をつけていて、上値余地があり、どんどん上がって行く値動きを想定していた為、

このチャンスに乗りたいとの思いから、大きな損切になる可能性は理解していましたが、浅い押し目からポジションを建てました。

今回の損切りに至る経緯として、まず、この11月4日はMPCの前にFOMCがあり、その結果はテーパリング開始、金利は継続でしたが、保有ポジションには良い結果で、MPCも良いものになるだろうと思っていました。

ですが、MPCの結果は利上げ期待を裏切られ現状維持となり、大きく値を下げました。この結果からポンド円のもう上値余地はないと判断できたので、この時にユーロ円も合わせて損切りをすることを決めました。

後は、どのタイミングで損切りをするかということを考えました。この日のこの時点だと、1日を通して2円近く下げていたので、どこかで利確が入り、値を戻すタイミングはくるので、損失額を軽減させるためにその戻しを待って損切りすることを決めました。

実際にその時の下値からポンド円は60銭ぐらい戻したところ、ユーロ円は30銭ぐらい戻したところで、損切りしました。方向性は上から下へ変わっていると判断しての損切りで、もう一度、下値を探ると思っていたので、損切後にポンド円は戻り売りをして、50銭程度下げてきて、ちょうど下値更新する手前あたりで利確しました。

利確後も値動きあったので、損失を減らそうとポンドを主体に買いや売りのトレードをしました。

大きな損切り後のメンタルと対処方法

大きな額の損切りをした後のメンタルはというと、私の場合、多少は影響があるときもありますが、このときもそうだったのですが、私が損切りするときはだいたい値動きがあり(ボラティリティ)、これまでの経験でいえば、損切の後に損失を減らすトレードができることは経験上、多かったです。

これまで利益を出したり、ときどき大きな損失を出したりしながら資産を増やした経験をつみ、その損失を出す中で最悪のケースだと1か月ぐらい全く相場が読めなくなって負け続けたこともありました。大きな損失を1度、1日出すよりも、この長い期間相場が読めなくなるときがメンタルに一番堪えます。

ここ数年でいうと1か月間も相場が読めないことはないですが、数日読めなくてドテンしては失敗、ドテンしたら、往復ビンタ食らったりすることは今でもあるので、そういったときは多少、堪えます。

よく大きい損切りをした後は通常の精神状態でトレードできないので、休んだ方が良いという話も聞きますし、そうした方が良い結果が出る人も見てきました。ただ、私の場合、損切り後は休まずに頭を切り替えてトレードをした方が損失を減らせるケースが多いので、過去の経験から大きな損切り後も休まないでトレードしています。

なぜ損切り後のトレードが勝てるのかというと、マイナスのポジションを長く持っているときの方が損切りになる大きな節目との現在の値動きの関係を確認する為であったり、現在からどういう値動きになるか予想する為に、プラスのポジションを持っているとき以上にチャートやニュースを頻繁にみたり、リサーチするようになるからだと思います。

さらに私の場合、値動きがある(ボラティリティ)相場を得意だと感じているため、損切りするタイミングがそういう状況が多いので、損失を減らしたり、損失をカバーできるトレードができているんだと思います。

メンタルの影響って、経験によって、私はカバーできると思っていて、大きな損切りを実際にしたときにどういう行動をとったら良かったのか?逆にどういう行動をとったらダメだったのか?ご自身の経験を増やしていくことでメンタルの影響を軽減できるものだと思っています。

今回の損切りは約1億3000万円近くと1日でいうと、大きな損切りになってしまいましたが、スムーズに心の切り替えはできましたし、損切り後に損失額に比べると若干ですが、損失を減らせましたし、損切り後の相場感もあっていて、方向性もみえていたので、このときはそこまでメンタルに影響はありませんでした。

損切りの重要性を認識した過去の経験談

損切りは過去の経験がかなり生きていて、冒頭に書いた通り強制ロスカットになってしまった経験が大きいです。

ロスカットされたときの状況は今でも強烈に覚えていて、ちょうど黒田バズーカのときで反対方向のポジションを持っていましたが、ずっと買われすぎでそろそろ戻す、もうそろそろ戻すといった感じで、持ち続けてしまい、大部分の資産を溶かしてしまいました。

大きく動いてロスカットされてしまったんですが、そのあと急激に上げた後に大きな戻しがありました。

この時に金融政策による相場形成の威力を知りましたし、急激に値が上がるときには戻しがどっかで入ることも学びました。このときの強制ロスカットの経験があったので、逆にトランプラリーの上昇相場では大きく資産を増やすことができました。

このときのロスカットやその後にもロスカットにはならなくても50%ぐらい資産を減らす大きな損切りの経験から、損切りの重要性を学びました。相場の流れには逆らわずに順張りすることを基本とし、方向性が間違っていたと判断したときはすぐに損切り、場合によってはドテンで流れに乗る今の損切り手法につながりました。

損切りは取り戻すことはできたのか

今回の大きな損切り後、2021年11月は早い段階で損失は取り戻すことができて大きく資金を増やすことができました。

私がメインで使っているクリック証券ではトレードアイランドというトレードの記録残せるツールがあって、クリック証券を使っている人は登録が要ですが、誰でも利用できます。

2022年1月にみた2021年11月トレードアイランドに載っている結果は含み損益も合算されますが、

+1億3092万5882円の利益を残すことができました。

私にとって11月の感謝際以降、年末相場は薄商いで値動きはあっても、過去の経験上、負けた年もあって苦手意識を持っていたので、相場感を読めて大きく利益を残せたことは良かったと思います。

次の機会にでも、年末相場の私の気を付けてることや注意点などについて書いてみようと思います。

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